「秋保石」の魅力伝える展覧会　
ATELIER MATIC in MUSEUM SHOP［AMBIVALENT］
5月10日より、大阪中之島美術館2Fミュージアムショップにて！

　宮城県仙台市の名湯・秋保温泉湯元地区から産出される凝灰岩「秋保石」。その魅力を伝える展覧会、ATELIER MATIC in MUSEUM SHOP［AMBIVALENT］が5月10日（金）から22日（水）まで、大阪市北区の大阪中之島美術館2Fのミュージアムショップdot to dot todayにて開催されます。

　昨年秋、東京・六本木の書店で開催されたイベントに次ぐ企画で、今回は作家で空間デザイナーの外山翔氏がアート活動の拠点として設立した工房Atelier matic（アトリエマティック）の秋保石作品と、外山氏本人が手がけたテラゾ的断面作品の両方を比較展示する趣向になっています。

「秋保石の断面表情（石の中に小石や木片、粘土質のものなど、多様な素材が大小不規則に入り込み、様々な表情が現れる）に魅力を感じ、自身のアトリエの外構に使用して以来、秋保石を広める活動を行なっている」という外山氏。会場には「大理石のような模様を自分なりに出してみようと作り出した」という一輪挿しシリーズなどが展示される予定で、「自然の織り成す石の表情や美しさと、作為的に作り出されたテラゾそれぞれの魅力、またそれらを使ってAtelier maticが作品としてどう落とし込むかを是非ご体感いただけましたら幸いです」と話しています。

　ひと昔前まで、建材用の石材は、石目や色模様が均一で、玉や帯、ムラなどのないものが最良とされていましたが、昨今はその自然が作り出す天然素材ならではの色模様を魅力と捉えて、それを活かしたり、楽しむ使い方が注目されています。外山氏がいうように、さまざまな表情をもつ断面にこそ「秋保石の魅力」がいっぱい詰まっています。
ぜひ皆さんも会場に足を運んで、秋保石の魅力を存分に堪能してください。その日から秋保石に沼ってしまうこと、請け合いです。

　なお、秋保石の近況については、石文社発行『月刊石材』2023年6月号・巻頭特集「ぼくらの石」でも紹介しています。ぜひ、あわせてお読みください！

●ATELIER MATIC in MUSEUM SHOP［AMBIVALENT］
会期：2024年5月10日（金）～22日（水）　※月曜定休
時間：11時～19時　※最終日のみ17時まで
会場：大阪中之島美術館2Fミュージアムショップdot to dot today
住所：大阪府大阪市北区中之島4-3-1
TEL: 080-4701-5219
https://nakka-art.jp/（大阪中之島美術館）
https://matic.jp.net/ (Atelier matic)