現場レポート

東京・銀座のOギャラリーUP・S「吉村サカオ彫刻展―朔―」は10月13日まで!

2024.10.11

現場レポート

株式会社石文社


吉村サダオ展会場



彫刻家・吉村サカオ氏の個展「吉村サカオ彫刻展―朔―」が2024年10月7日(月)から13日(日)まで東京・銀座のOギャラリーUP・Sで開催されています。本小松石(神奈川県)や浮金石(福島県)による新作が発表されています。

吉村サカオ氏は1956年東京都生まれ。82年、多摩美術大学卒業。84年、同大学大学院修了。修了時から個展を開催し、以降、現代まで精力的に作品を発表し、多数の個展・グループ展を開催・参加。東京、京都、埼玉、山梨など、パブリックコレクションも多数あります。

みかげ石や大理石など、多様な石を用いて彫刻を制作される吉村氏ですが、今回は「特に本小松石と浮金石の日本の石にこだわった」とのこと。


吉村サダオ展作品「まほろば」本小松石

吉村サダオ展作品「朔」浮金石

吉村サダオ展手前:作品「宙に浮かぶ」本小松石、黒みかげ石



「特に小松石は自然のままの造形美を意識して、自分の手で彫れなくなった時期もあったんです。でもやっぱり気になるから、いつも意識していて、時が経つとまた彫りたくなる。今回がそのタイミングかな」と吉村氏。

でも、石本来の表情、形を生かしながら作品をつくるのは変わらず、今回も石がもともと持つ景色と吉村氏の表現が重なり合った素敵な作品が展示されています。


吉村サダオ展左:作品「凪」本小松石
右:作品「朔日」黒みかげ石


吉村サダオ展左:左作品「てんつくてん」本小松石 / 右作品「甲」本小松石
右:作品「引潮」本小松石




展覧会タイトルの「朔」は、ついたち、新月等の意味があります。作家としての創作だけでなく、神社やホテル、オフィスビルなど、幅広く石と人々との関わりを自身の彫刻のなかに追求している吉村氏ですが、何か新たなスタートも感じさせる展覧会です。

会期終了間近(明日13日まで!)ですが、ぜひ会場でご覧ください!


吉村サダオ展吉村サカオ氏



●吉村サカオ彫刻展―朔―
会期:2024年10月7日(月)~13日(日)
時間:12時~20時 *日曜日は11時~15時
会場:OギャラリーUP・S
住所:東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3F
http://www4.big.or.jp/~ogallery/

・吉村サカオ氏公式サイト
http://y-sakao.com/