現場レポート
東京・国立のくにたち郷土文化館・秋季企画展「石を彫る くにたちの彫刻家 關敏の仕事」は11月13日まで!
会場風景
2023年に逝去された彫刻家・關敏(せき びん)氏の展覧会「石を彫る くにたちの彫刻家 關敏の仕事」が2024年10月4日(金)から11月13日(水)まで、東京都国立市のくにたち郷土文化館・特別展示室で開催されます。秋季企画展としての開催で関連イベントもあり、關氏を偲び、その足跡をたどる追悼展・回顧展になります。
關敏氏は1930年国立生まれの石の彫刻家。石という重厚で硬い素材を使用しながら、その作品はフォルムや質感にやわらかなあたたかみをまとい、広く愛されました。關氏の作品は国立市内や多摩地域等を中心にパブリックアートや記念碑として多数設置され、いまも多くの方々に親しまれ、大切にされています。
展覧会では、關氏の生い立ちから制作に対する姿勢、また石彫作品や愛用の道具類、絵画作品や雑誌の挿絵、彫刻制作のためのスケッチ、制作風景の写真、映像等まで幅広く紹介しています。
作品「風華」1997年
個人所蔵
作品「風花95-1」1995年
ドイツ花崗岩
明窓浄机館所蔵
愛用のデスク等の展示
愛用のスペイン製ハンマー
作品(タイトル不明)1998年頃
個人所蔵
手前:作品「風紋93-9」1994年
インド赤砂岩
個人所蔵
硯や硯屏などの作品
貴重な写真や映像等も展示されている
同時開催「わたしたちのたからもの」の会場
国立市所蔵美術作品を中心に三浦小平二氏、関頑亭氏(關敏氏の兄)、中本達也氏、臼井都氏の美術作品を展示する
くにたち郷土文化館
展覧会鑑賞後は少し足を伸ばして、国立市内にある關敏氏の作品探訪へ出かけましょう!
作品「指月」
2003年、赤みかげ石
四軒在家公園
作品「弁才天像」
985年、インド黒みかげ石
南養寺
*見学時、境内ではお静かに願います
作品「襞」
1987年、黒みかげ石
くにたち市民芸術小ホール・総合体育館
作品「虚空」
1977年、大理石
同上
作品「座牛」
1973年、黒みかげ石
谷保天満宮
作品「山口瞳先生文学碑」
1997年、本小松石
同上
他にも各所に多数設置されています。展覧会会場でMAPが展示(データ配布も)されていますので、ぜひ展覧会とあわせて作品巡りをお楽しみください!
《関連イベント》
・パネル展示
「くにたちで出会う 石彫家 關敏の手がけた作品たち」
日程:10月18日(金)~24日(木)
会場:旧国立駅舎 広間および展示室
開館時間:広間 9時~22時 / 展示室 9時~19時
*初日は10時開始、最終日は16時まで
なお、くにたち郷土文化館ではこの秋、「石棒」講演会&特別展示も実施します。關敏氏の展覧会の会期中ですので、こちらもあわせてご参加・ご鑑賞ください!
●秋季企画展「石を彫る くにたちの彫刻家 關敏の仕事」
会期:2024年10月4日(金)~11月13日(水)
時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:10月10日(水)・24日(木)
会場:くにたち郷土文化館 特別展示室
住所:東京都国立市谷保6231
https://kuzaidan.or.jp/province/