現場レポート
ギャルリー東京ユマニテ「村井進吾展 トキノス なかに黒」は4月26日まで!
村井進吾展会場
彫刻家・村井進吾氏の個展「村井進吾展 トキノス なかに黒」が2025年4月26日(土)まで東京・京橋のギャルリー東京ユマニテで開催中です。同ギャラリーでは3年ぶりとなる新作展で、黒みかげ石の大作4点「トキノス」シリーズと、小品10点(「トキノス」および「左欠の石」シリーズ)が展示されています。
「闇の固体である石とはどのようなものなのか、その闇の内部を見てみたい」と村井進吾氏。
作品「トキノス 25-03」
黒御影石(スウェーデン)、2025年
特に大作「トキノス」シリーズでは石を割った際のドリルの痕跡が荒々しく残されていますが、その石肌の表面(割肌)は繊細に削られてもいて、石本来の地肌や石が内包する表情、色合い、質感との違いが美しく、緊張感をもって表現されています。
その作品を見ていると、意識が自然と石の内部へと引き込まれていくようです。
作品「トキノス 25-04」
黒御影石(スウェーデン)、2025年
作品「トキノス 25-01」
黒御影石(スウェーデン)、2025年
作品「トキノスS」シリーズ
黒御影石(スウェーデン)、2023~2024年
作品「左欠の石」シリーズ
黒御影石(インド)、2024年
村氏進吾氏は1952年生まれ。多摩美術大学大学院修了後、数多くの個展・グループ展に出品し、精力的に活動されている彫刻家。「雨引の里と彫刻」には初回(1996年、隔年開催)から作品を出品し、彫刻と地域のあり方を野外彫刻展を通して提示されてきました。
ぜひ会場で村井氏の生み出す石の美しさ、緊張感を体感してください!
●村井進吾展 トキノス なかに黒
会期:2025年4月7日(月)~26日(土) *日曜休廊
時間:10時30分~18時30分
会場:ギャルリー東京ユマニテ
住所:東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル
https://g-tokyohumanite.com