現場レポート
ギャルリー東京ユマニテ「石井厚生彫刻展 ―三つのまにまに…―」は6月7日まで!
会場風景(ギャルリー東京ユマニテ)
彫刻家・石井厚生氏の個展「石井厚生彫刻展 ―三つのまにまに…―」が2025年5月26日(月)から6月7日(土)まで、東京・京橋のギャルリー東京ユマニテにて開催されていす。トラバーチンや赤レンガを組み合わせた作品などが発表されています。
石井厚生氏は1940年千葉県生まれ。多摩美術大学で日本抽象彫刻のパイオニアである建畠覚造(1919-2006年)の薫陶を受け、大学卒業後から行動美術展などを中心に国内外で作品を発表。パブリックアートの仕事も数多く手掛け、日本を代表する彫刻家に贈られる中原悌二郎賞優秀賞(1992年)、本郷新賞(2005年)を受賞するなど活躍。さらに2009年には三重県立美術館 柳原義達記念館での個展を開催し、現在も精力的に制作を続けています。
作品「時空・286 -つみきのまにまに-」
1995-2025
トラバーチン、自作彫刻写真
27.0(h)×48.0×48.0センチ
作品「時空・283 -つみきのまにまに-」
1975-2025
トラバーチン、レンガ、モルタル、ブロンズ、鉛筆
136.0(h)×115.0×115.0センチ
作品・同上(部分)
作品「時空・285 -みちのまにまに-」
1979-2025
トラバーチン、レンガ、モルタル、油土彫刻
35.0(h)×90.0×158.0センチ
作品・同上(部分)
作品「時空・284 -つみきのまにまに-」
1977-2025
トラバーチン、レンガ、モルタル、アルミ、既成の椅子、鉛筆
176.0(h)×150.0×165.0センチ
石井氏は初期の金属作品や1980年代の石彫を経て、2000年代からは赤レンガを素材とした作品を発表されています。美術批評家ハーバート・リードの著書『近代彫刻史』を裁断して混入したモルタルで赤レンガを接着し、円環、円盤、壺といった形を形成するなど、常に彫刻の根源を追い求めてきた石井氏の強い意志を感じ取ることができます。
作品「時空・283 -おおとり浜のまにまに-」
1977-2025
レンガ、モルタル、シーグラス、自作彫刻写真、陶彫
6.0(h)×70.0×70.0
作品「時空・かたちのまにまに」No.1~No.5, No.9
2025
レンガ、モルタル
本展では、以前より親しんできたトラバーチン(石灰華)や赤レンガを組み合わせた自由でユーモアあふれる作品5点と、小品9点を展示しています。ぜひ会場でご覧ください。
●「石井厚生彫刻展 ―三つのまにまに…―」
会期:2025年5月26日(月)~6月7日(土) *日曜休廊
時間:10時30分~18時30分
会場:ギャルリー東京ユマニテ
住所:東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル
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