現場レポート
いりや画廊「原透展‐切光‐」は7月12日まで!
会場風景(いりや画廊)
彫刻家・原透氏の個展「原透展-切光-」が2025年6月30日(月)から7月12日(土)まで、東京・入谷のいりや画廊で開催されています。
原透氏は1959年東京都生まれ。87年東京造形大学研究生修了。90年文化庁芸術家国内研修員。国内外で多数の個展、グループ展、シンポジウム参加など活躍中の彫刻家です。
会場風景
「切光(セッコウ)」とは原氏がシリーズ化している作品で、もともと「光を切るほど、鋭く研(と)ぎ出した造形を」との思いから考えた言葉だったそうですが、中国語に「切り尽くす」という意味の「切光」の言葉があり、自身の造形・表現の意図と合うことから、このタイトルをつけられたようです。
作品「切光33」
H183×W97×D10センチ、欅
作品「切光30」
H79×W55×D8センチ、欅
原氏は彫刻家集団・アトリエ風(石彫 / 現在は解散)のメンバーで、長く石を主素材に作品を制作されていますが、この「切光」シリーズでは研ぎ澄まされた造形表現を追求するなかで、現在は木を素材に作品を制作。
「石や木に限らず、もっと違う素材での展開もあり得ます」とも話されていて、今後の作品も楽しみ。
右:作品「切光36」
H191×W77×D13センチ、欅
左:作品「切光34」
H180×W90×D6センチ、ブビンガ
作品「切光28」
H180×W58×Dセンチ、松
正面:作品「切光」
H206×W440センチ
アクリル、パネル、木炭、シルバーポイント
今回は国産の欅(ケヤキ)や松、樟(くすのき)、栓(セン)、外国産のブビンガによる彫刻作品7点と、平面作品の大作を1点展示。彫刻作品も高さ180センチを超える大作が4点揃い、いずれも光を切るような美しさを放っています。
会期は7月12日(土)まで。ぜひ会場へお急ぎください!
作品「切光33」と原透氏
なお、原氏は来年1月31日(土)から3月22日(日)まで、川越市立美術館(埼玉県川越市)で開催される特別展「〈タッチアート〉その後の彫刻4人展」に参加される予定で、その際には石の彫刻作品も出展する予定だそう。こちらも楽しみですね!
●原透展-切光-
会期:2025年6月30日(月)~7月12日(土) *日曜休廊
時間:11時30分~19時 *土曜17時30分まで / 最終日16時まで
会場:いりや画廊
住所:東京都台東区入谷2-13-8
https://www.galleryiriya.com/