現場レポート

いりや画廊 GALLERY IRIYA SP2138「渡辺忍 彫刻小品展」は7月12日まで!

2025.07.11

現場レポート

株式会社石文社


渡辺忍展会場風景(GALLERY IRIYA SP2138)



彫刻家・渡辺忍氏の個展「渡辺忍 彫刻小品展」が2025年6月30日(月)から7月12日(土)まで、東京・入谷のいりや画廊2階のGALLERY IRIYA SP2138にて開催されます。

渡辺氏は1982年岩手大学卒業、93年文化庁芸術インターンシップ研修員。国内外で多数の個展、グループ展、シンポジウム参観など活躍中の彫刻家。大理石でつくるやわらなであたたかく、繊細な彫刻作品が高い評価を得ています。


渡辺忍展
渡辺忍展作品「おくりもの」
H23×W36×D20センチ、白大理石




「布のつくりだすフォルムや、その陰影の美しさ。
普通にしているとただの平面の布なのですが、周りからの何かちょっとした不可抗力や接触するものがあると三次元に形を変えてゆく。 何にもなくても風に吹かれても膨らむし、膨らんでいるかたちに中身があるのかないのかも、それもまた興味が膨らんでいきます。 それは日々の暮らしの中で、包む、巻きつける、張る、結ぶ、いろいろな形に変化しながらも静かに優しく存在する。 ある瞬間には思いもかけない、強さと緻密で精巧な美しさの不思議を発見する。
そんな様々な表情を見せてくれる布のフォルムを、石という素材に置き換えて表現してみたいと思い、作品を制作してきました」(渡辺忍氏)


渡辺忍展手のひらにのるサイズの作品も多数展示
手前から、作品「おくりもの」(白大理石、黒大理石)、
「氷柱Ⅳ」(白大理石)など


渡辺忍展手前から、作品「実Ⅱ」(白大理石:シベック)、
「ささやかな楽しみ」(白大理石:シベック、黒大理石)など


渡辺忍展手作品「包み」
H18×W56×D36センチ、白大理石




「最近は、自然が生み出すものの形態の面白さに、あらためて魅かれています。
私の身近な周りにも、今まで気づかずに見落としてしまっていた、こんなに面白く興味深いものがいっぱい在ったことをつくづく感じます。 何気なく静かに存在している。 それを見つけた時のちょっとした驚きが、やがてそれを見れば見るほど知れば知るほど、深い感動に変わっていくのです。 そこには、私などには伺い知ることのできない確固たる必然性が存在していて、目に見えない小さな世界から、果てしなく大きな宇宙まで繋がっているのでしょう。
そんなことに思いを馳せながら、素直な心をもってこれからも制作していきたいと思っています」(渡辺忍氏)


渡辺忍展作品「編む」
H12×W38×D17センチ、白大理石


渡辺忍展作品「結ぶ」
H22×W23×D12センチ、白大理石




今回は白大理石(シベック、ビヤンコ・カラーラなど)を中心に、黒大理石や赤大理石を組み合わせた彫刻作品12点と、平面作品1点を展示。いずれも美しいフォルム、美しい石の表情が印象的です。

会期は7月12日(土)まで。ぜひ会場へお急ぎください!


渡辺忍展


●渡辺忍 彫刻小品展
会期:2025年6月30日(月)~7月12日(土) *日曜休廊
時間:11時30分~19時 *土曜17時30分まで / 最終日16時まで
会場:いりや画廊2階多目的スペース GALLERY IRIYA SP2138
住所:東京都台東区入谷2-13-8
https://www.galleryiriya.com/