現場レポート

角川武蔵野ミュージアム・荒俣ワンダー秘宝館の特集展示「石は生きている」へ!(2022年1月16日まで)

2021.10.04

現場レポート

株式会社石文社


石は生きている・角川武蔵野ミュージアム特集展示「石は生きている」会場


特集展示「石は生きている」が2021年7月3日(土)から2022年1月16日(日)まで、埼玉県所沢市の“ところざわサクラタウン”内、角川武蔵野ミュージアム4Fの荒俣ワンダー秘宝館にて開催されています。主催は角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人角川文化振興財団)。博物学・妖怪研究家、風水師であり、石の収集家でもある作家の荒俣宏氏が監修されています。

本来、無機質である石が秘めている生命性にスポットを当てた企画で、「石と生命・生物とのつながり」を、美しく、魅力あふれる多種多様な石を多数並べることで来場者に伝えます。会場を〈1. 隕石と生命〉〈2. 石になった生命〉〈3. 成長する石〉〈4. 発光する石〉〈5. 石に見る生命〉の5つのゾーンにわけ、それぞれに国内外から収集した生命性を内包する神秘的で貴重な石たちを展示。特に家族での来場者が多く、石の美しさや存在感に感動した子どもたちが「ワァ!」と声をあげ、興味津々にショーケースをのぞき込む姿が印象的です。2021年の夏休み期間中に開催された子ども対象の「宝石せっけんづくり」ワークショップは、ほぼ毎回定員(16名)になるほど大人気だったそうです。


石は生きている・角川武蔵野ミュージアムパラサイト隕石と虫入り琥珀&コパール
(「隕石と生命」ゾーン)

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム展示会場

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム「成長する石」ゾーン

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム学芸員・陳さんのイチ押し!
左:アンモライト(白亜紀、 「石になった生命」ゾーン)
右:人工ビスマス(「成長する石」ゾーン)
*上のパラサイト隕石と虫入り琥珀&子バールも


石は生きている・角川武蔵野ミュージアム学芸員・陳さんイチ押し!
左:特大の人工蛍石(「発光する石」ゾーン)
右:砂漠の薔薇(「石に見る生命」ゾーン)

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム丁寧にアクリル封入された蛍石

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム「石に見る生命」ゾーン


この角川武蔵野ミュージアム(松岡正剛館長)は建築家・隈研吾氏がデザインを監修し、外壁全面に約2万枚の花崗岩を使用した、まさに巨大な岩塊を思わせる文化複合施設です(「月刊石材」2020年7月号参照)。内部には美術館スペース、図書空間「エディットタウン」、「荒俣ワンダー秘宝館」「EJアニメミュージアム」「本棚劇場」などを備え、「エディットタウン」では約6万冊の蔵書を自由に閲覧可能。石・鉱物の図鑑等もあり、同展で石の神秘や生命性に触れた後に、「本で詳しく石のことを調べて楽しんでいるお子さんも多いです」と、学芸員の陳ドゥさん。

建物全体で石のパワーを放つ角川武蔵野ミュージアム。ぜひ会期内にご来場ください。


石は生きている・角川武蔵野ミュージアム
石は生きている・角川武蔵野ミュージアム建築家・隈研吾氏がデザイン監修した石を多用する角川武蔵野ミュージアムの外観と、下写真の壁画は「武蔵野皮トンビ」(鴻池朋子、2021年、【コロナ時代のアマビエ】プロジェクト)
© 2021 Tomoko Konoike Courtesy of Kadokawa Culture Museum

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム石の図鑑等も蔵書する「エディットタウン」

石は生きている・角川武蔵野ミュージアム武蔵野坐令和神社。こちらも建築家・隈研吾氏がデザイン監修を担当



●特集展示「石は生きている」
会期:2021年7月3日(土)~2022年1月16日(日)
会場:角川武蔵野ミュージアム4F 荒俣ワンダー秘宝館
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人角川文化振興財団)
協力:荒俣宏(監修) / ウサギノネドコ(プロデュース)
*チケット価格、休館日、開館時間等は下記の公式サイトでご確認を!

◇角川武蔵野ミュージアム 公式サイト
https://kadcul.com

◇荒俣ワンダー秘宝館 特設ページ
https://kadcul.com/aramata