現場レポート

美しい大理石彫刻に圧倒! 「平井一嘉個展」は12月9日まで東京・入谷のいりや画廊で開催中!

2023.11.30

現場レポート

株式会社石文社


平井一嘉個展会場風景



彫刻家・平井一嘉氏の個展「平井一嘉個展」が2023年11月27日(月)から12月9日(土)まで、東京・入谷のいりや画廊で開催されています。大理石による大小の彫刻作品が12点展観され、画廊空間を彩る精緻で美しい姿に圧倒されます。

平井一嘉氏は1958年埼玉県生まれ。82年、第2回高村光太郎大賞展で美ヶ原高原美術館賞受賞。83年、神戸具象彫刻大賞展で優秀賞受賞。87年にイタリア政府給費留学生として渡伊。88年、ナントピエトラ国際彫刻シンポジウム(一等賞、イタリア)。96年、美祢国際大理石シンポジウム。2000年、十日町石彫シンポジウム。02年、米子彫刻シンポジウム。15年、デュルビュイ国際彫刻シンポジウム(ベルギー)など、国内外のシンポジウムに参加。個展・グループ展等も多数の彫刻家です。


平井一嘉個展作品「陽炎」大理石(2点とも)
以下、全作品ともタイトルは「陽炎」で大理石を使用

平井一嘉個展


今回の作品は、彫刻作品をつくる際に作品にならなかったもう一つの石の塊に息吹を与えたもの。平井氏は、本来はカービングにより削られてしまう部分にも「いつか残材も表舞台に上がってもらいたい」という思いで目を向け、次の作品として生きるようにできるだけ塊として割り出しています。

「石本来の生い立ちが現れるのは割れた形。制作者の意図しない割れ方をするのも石の魅力です。その割れ肌の最頂部から彫り込み、原石のすべてを空間のなかに溶け込ませ、まだ見ぬ世界を見てみたいと思い制作しています」と平井氏。



平井一嘉個展
平井一嘉個展
平井一嘉個展
平井一嘉個展丁寧に彫り込まれた美しい石肌の連なり



地球から生まれる石との出会いは、まさに一期一会。それらの石の一つひとつに思いを寄せ、決して無駄にせず、彫刻作品として新たな生命を与えたい。丁寧に彫り込まれた石の肌からは、そんな平井氏の思い、いつくしみさえ感じ取れるようです。

ぜひ会場でご覧ください。


●平井一嘉個展
会期:2023年11月27日(月)~12月9日(土) *日曜休廊
時間:11時30分~19時30分 *土曜17時30分まで / 最終日16時まで
会場:いりや画廊
住所:東京都台東区北上野2-30-2
https://www.galleryiriya.com/