現場レポート

第25回筑波大学彫塑展 湯島聖堂(東京・湯島)に学生たちの彫刻作品が勢ぞろい!

2024.03.18

現場レポート

株式会社石文社


筑波大学彫塑展重厚な湯島聖堂の空間に多様な彫刻作品が並んだ


第25回筑波大学彫塑展が2024年3月1日から13日まで、東京都文京区湯島にある史跡 湯島聖堂の大成殿で開催されました。筑波大学で彫刻を学ぶ学生、院生(15名)による彫刻作品22点が一堂に会しました。


筑波大学彫塑展
筑波大学彫塑展佐藤萌さん(芸術学学位プログラム博士前期課程2年)
作品「青き星に映る月影」樟



彫塑展は一時(21回~23回)、コロナ禍のために大学内での展示及びWEB公開(有志の小品展を湯島聖堂で展示)としていましたが、昨年度・24回からは参加学生全員(芸術専門学群彫塑領域3、4年生と大学院人間総合科学学術院人間総合科学研究群学術学位プログラム博士前期課程及び博士後期課程)の作品を湯島聖堂に展示するようになっています。


筑波大学彫塑展夕向杏奈さん(芸術専門学群4年)
作品「ねころぶ」大理石

筑波大学彫塑展伴野真子さん(芸術専門学群3年)
作品「賢者の微睡み」ライムストーン



今回、石の作品は夕向杏奈さん(芸術専門学群4年)の「ねころぶ」(大理石)と、伴野真子さん(芸術専門学群3年)の「賢者の微睡み」(ライムストーン)の2点。その他は樟、石膏、テラコッタ、乾漆、ブロンズなど、多岐にわたる素材が見られました。


筑波大学彫塑展
筑波大学彫塑展手前:中村勉さん(芸術専門学群研究生)
作品「妻の像」石膏

筑波大学彫塑展手前:和田尚輝さん(芸術専門学群3年)
作品「HERO」樟



湯島聖堂は元禄3年(1690)、江戸幕府5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟で、その後、幕府直轄の学問所となった歴史ある建物。明治5年には現在の筑波大学、お茶の水女子大学の前身である師範学校・女子師範学校が開設されるなど、近代教育発祥の地でもあります。


筑波大学彫塑展

そんな歴史の重みを感じる趣のある空間を、学生たちによる彫刻が彩りました。ぜひ次回開催もお楽しみに!

なお、筑波大学芸術専門学群彫塑領域は「月刊石材」2023年12月号掲載「石彫の未来へ」で紹介しています。あわせてお読みください。


◎筑波大学芸術系彫塑研究室
https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/chouso/