現場レポート
大蔵山スタジオ〈伊達冠石〉×〈g KEYAKIZAKA〉 東京・六本木ヒルズ
手前テーブルに伊達冠石の器、茶器、アートオブジェが並ぶ
大蔵山スタジオ(山田能資社長、宮城県丸森町)がデザイン・制作する〈伊達冠石〉の器や茶器などの展示即売会が2024年6月28日(金)から7月11日(木)まで、東京・六本木ヒルズ ヒルサイドB1にあるセレクトショップ〈g KEYAKIZAKA〉にて開催されています。
「いつも」を「豊か」に彩る、g KEYAKIZAKA。
担当の土橋薫さんは、「新しい知見との出逢いとともに、その驚きを大切な人と共有することで生まれる、“より豊かな暮らし”。みなさまに“新しい出逢い”をお届けすべく、今まで見たことないような一品を、国内外から探し出し、吟味。また、ひとつひとつのものづくりの背景にある文化に触れ、感性や手しごとを学ぶ体験をご用意しています」と話します。
g KEYAKIZAKA店内
「もともと伊達冠石=大蔵山スタジオのファンで、他の石とは一線を画す表情、景色、存在感に惹かれていた」と土橋さん。「本物の価値」を求めて全国各地を歩くなかで石材産地にも足を運ぶことがあるそうで、「自然のままの茶褐色の粗野な皮肌と、しっとりと磨いた面の深い色合いのコントラストこそが他に類のない伊達冠石の美しさ」ともいいます。
伊達冠石の展示スペース
g KEYAKIZAKAでは今年、〈新たなしつらえ〉として伊達冠石の取り扱いを開始。茶室と茶庭のコンセプトで各種商品を展示構成する店内の茶庭サイドに、まずは今春に伊達冠石の景石を3石設置したところ、その石肌の美しさ、野趣な味わい、侘び寂びの佇まい、存在感から、早くもクライアントに「伊達冠石で空間デザインしたい旨の相談を受けています」と土橋さん。
店内の茶庭サイドに展示されている伊達冠石の景石
その景石の展示がひとつのきっかけとなり、今回は「素」(素材)をコンセプトに、かつ茶道(侘び寂び)を意識した伊達冠石の器、茶器の制作を大蔵山スタジオに依頼。同社がデザインし、精緻に制作・加工した高級感あふれる各種商品がラインナップされました。
右:SABIISHI-WAN
KAKU各種 / OGGETTI
大蔵丸皿 / 大蔵高見丸皿 / 大蔵寂皿
「石は重くて一般家庭では扱いが難しいと思われ、特に伊達冠石は高級志向。今回制作していただいた器、茶器、またアートオブジェも、あくまでも高級料理店や訪日外国人など、富裕層向けに提案するものです」と土橋さん。
大蔵山スタジオの仕事を見ると、自然素材である石は、人為との調和でさらなる価値や魅力を発現させることに気づかされます。その調和は、つまり〈デザイン〉ということ。〈石×デザイン〉で石の可能性をさらに広げていきましょう!
会期:2024年6月28日(金)〜7月11日(木)
時間:11時〜20時 *金・土・祝前日は21時まで
会場:g KEYAKIZAKA
住所:東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズ ヒルサイドB1F
g KEYAKIZAKA:https://g-roppongi.jp
・大蔵山スタジオ(株)
本社:宮城県伊具郡丸森町大張大倉字小倉10-1
tel.0224-75-2105
ザ・ギャラリー東京:東京都中央区銀座7丁目3-6 8F
https://okurayamastudio.com