当麻北墓五輪塔（奈良県葛城市當麻、平安後期、国指定重要文化財）をモデルに、笠置寺五輪塔（京都府笠置町、鎌倉時代）のバランス、プロポーションを取り入れるなど、山中英明さんの創作が加わった五輪塔です。

　五輪塔は下から地輪（方形）、水輪（円形）、火輪（三角形、笠形）、風輪（半月形）、空輪（宝珠形、団形）の五つの部材で構成されていますが、この五輪塔では水輪に四方仏（正面：阿弥陀如来像の陽刻、他は梵字）を彫っています。また地輪の下には台座を一石でつくることで安定感を与え、風輪と空輪も一石でつくり上げ、それらの部材をすべてホゾで組んでいます。

　造塔の全工程でノミを重用し、仕上げはすべて丹念なノミ切り仕上げ。地輪や火輪、台座などの角は、完成後にあえて刃ビシャンで適度に落とし（丸め）、やわらかであたたかく、やさしい印象に仕上げています。

石　種：万成石（岡山県）
寸　法：幅（台座）は61センチ、高さは105センチ / 水輪の幅41センチ、高さ30センチ
制　作：2021年12月

　ご購入の際には洗浄し、花立と香炉をセットで制作・贈呈いたします（無料）。墓地等への建立工事（施工費）については、立地条件等をうかがったうえで、別途、お見積りいたします。

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