「モニュメントミュージアム・来待ストーン」

　来待石の採石場跡地にある「モニュメントミュージアム・来待ストーン」をご紹介します。

　モニュメント・ミュージアム 来待ストーンは、『来待石を「学べる」・「体験できる」博物館』として平成8（1996）年4月にオープンしました。来待石の歴史・文化・地質（ジオ）を紹介する「ミュージアム」（博物館）、来待石の彫刻体験ができる「来待石工房」、来待釉薬（きまちゆうやく）を使用した陶芸体験ができる「陶芸館」で構成されています。

「来待ストーン」と書かれた来待石の岩壁を貫く石のトンネルを抜けると、来待石の採石場跡と、ミュージアムが現われます。

　ミュージアムでは、来待石の歴史や文化が紹介されており、昭和40年頃まで行なわれていた手掘りの採石風景や灯ろうの加工など貴重な映像も見ることができます。

　
　また、島根県内で見つかった化石も多数展示しており、なかでも大森－来待層から発見された「パレオパラドキシア」の下顎化石は世界的に貴重だそうです。

　
　来待石は柔らかく加工しやすいのが特徴です。「来待石工房」における石の彫刻体験では小学生から体験可能で、来待石を使った「ペンダント作り体験」や「時計作り体験」もできます。

　来待石は2016年に日本地質学会から島根県を象徴する「県の石」（岩石）として選定されました。また、来待石で制作された「出雲石灯ろう」は、1976年に石製品で初めて「経済産業大臣（当時、通商産業大臣）指定伝統的工芸品」に認定されています。

◎モニュメントミュージアム・来待ストーン
島根県松江市宍道町東来待1574-1
https://www.kimachistone.com/

※「来待石」の最近の取り組みについては、下記をご覧ください。
「松江藩の御止石 来待石、まだまだあります！！」