現場レポート
「第87回新制作展」は9月30日まで東京・六本木の国立新美術館にて!
野外展示場
「第87回新制作展」が2024年9月18日(水)から9月30日(月)まで東京・六本木の国立新美術館で開催されています。絵画・彫刻・スペースデザインの各部門から作品が出展されています。
会場風景
新制作協会は1936年創立の美術家団体。彫刻部は、故・佐藤忠良氏、故・舟越保武氏、故・澄川喜一氏など日本を代表する彫刻家が所属し、現在も石の彫刻で知られる佐善圭氏、菱田波氏、また佐善氏と同じ年に米子彫刻シンポジウム(2006年)に参加された岩間弘氏なども所属されています(菱田氏も同シンポジウムにその前々回開催時に参加!)。
今回、佐善氏は作品「終わりのない物語」(大理石)を発表。佐善氏は現在、石文社「月刊石材」連載中の「石彫の未来へ〜美大・芸大の現場から」を担当されています(最新号はこちら!)。
佐善圭氏の作品「終わりのない物語」大理石
また、同じく「石彫の未来へ(同誌2023年9月号掲載)」にご協力いただいた菱田波氏は黒みかげ石による作品「諧調」を発表されました。
菱田波氏の作品「諧調」黒みかげ石
さらに岩間氏は木とブロンズによる作品「箒星」、大理石と鉄、ブロンズによる作品「黄金の雨」を発表。岩間氏によると近年は再び石の彫刻作品が増加傾向にあるとのことで、とても見ごたえのある展覧会になっています。
岩間弘氏の作品
左「箒星」木、ブロンズ
右「黄金の雨」大理石、鉄、ブロンズ
なお彫刻部では、9月22日(日)15時〜16時30分にギャラリートークも予定しています。
会場は屋内と屋外にわかれ、屋内では佐善氏などの大理石作品、屋外では菱田氏をはじめ花崗岩等による石彫作品が多数ご覧になれます。会期は9月30日まで。ぜひ会場で各作家による魅力的な石の造形表現をご覧ください!
野外展示場には石の彫刻作品が特に多い
●第87回新制作展
会期:2024年9月18日(水)~9月30日(月)
休館日:9月24日(火)
時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
*最終日は14時終了(入場は13時30分まで)
*金曜日夜間会館:9月20・27日は20時まで(入場は19時30分まで)
会場:国立新美術館
主催:新制作協会
https://www.shinseisaku.net/