現場レポート

ギャルリー東京ユマニテ「下平知明展 不安と体温」は12月14日まで!

2024.12.07

現場レポート

株式会社石文社


下平知明展会場風景



彫刻家・下平知明氏の個展「下平知明展 不安と体温」が2024年12月14日(土)まで、東京・京橋のギャルリー東京ユマニテで開催されています。

ギャルリー東京ユマニテで4回目となる今回は、大理石でなめらかな肌、質感を生み出した人物像を4点と、約30点のドローイング作品を展示。とても緻密、かつ丁寧な彫刻表現に目をみはるのはもちろん、ギャラリーの空間いっぱいに満ちている下平氏ならではの世界観に惹き込まれます。



下平知明展
下平知明展彫刻作品4点とドローイング作品約30点



下平氏は1978年佐賀県生まれ。2003年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。国内外で個展・グループ展等多数の彫刻家。現在は愛知県立芸術大学、名古屋造形大学、福井大学のそれぞれで非常勤講師を務め、後進の指導にも当たられています。

彫刻は基本的に手彫りで制作する一方で、アイデアスケッチ(エスキース制作)には3Dプリンターを使用するなど、柔軟で独創的な創作を展開する下平氏。彫刻の4作品は、いずれも大理石と木などを組み合わせて制作されていることも印象的です。



下平知明展作品「ピノキオの距離感」
大理石、木、銀 / 2024年
13.0×28.0×7.0センチ


下平知明展作品「覆面呼吸」
大理石、木 / 2019, 2024年
20.0×8.0×16.0センチ


下平知明展作品「仮面とツノ」
大理石、木 / 2024年
16.0×8.0×22.0センチ


下平知明展作品「ピノキオ仮面」
大理石、木 / 2024年
11.0×6.0×23.0センチ




「手彫りを踏まえたうえで、現代的な技術や違う素材、表現手法を採り入れることで石彫の可能性はもっと広がるはず。石を彫ることは身体活動でキツいのですが、私はそんな石彫が好きで好きで仕方ないんです」と下平氏。



下平知明展ドローイング作品

下平知明展作品「言葉」
鉛筆、色鉛筆、紙 / 2024年
10.0×14.8センチ


下平知明展ドローイング作品



会期終了は12月14日(土)。ぜひ会場でその独創的な作品をご覧ください!


なお、下平氏は石文社「月刊石材」2024年3月号掲載「石彫の未来へ~福井大学編」と、「月刊石材」2024年8月号掲載「石彫の未来へ~愛知県立芸術大学編」にご協力いただき、ご自身の石彫観などについても語っていただきました。あわせてご覧ください。



下平知明展下平知明氏





●下平知明展 不安と体温
会期:2024年12月2日(月)~14日(土) *日曜休廊
時間:10時30分~18時30分 *最終日は17時まで
会場:ギャルリー東京ユマニテ B1F
住所:東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル
https://g-tokyohumanite.com