現場レポート

うしお画廊「下川昭宣 彫刻展」

2025.05.22

現場レポート

株式会社石文社


下川昭宣展会場風景



彫刻家・下川昭宣氏の個展「下川昭宣 彫刻展」が2025年5月7日から17日まで、東京・銀座のうしお画廊で開催されました。黒みかげ石の彫刻5点、砂岩の彫刻2点、デッサン3点の新作が発表されました。

下川氏は1949年愛知県生まれ。75年東京藝術大学大学院彫刻専攻修了。78年五人の彫刻展(みゆき画廊)、80年第15回昭和会展(日動画廊、第18回まで)、83年第18回昭和会展優秀賞受賞、新制作協会彫刻部会員、85年国営昭和記念公園野外彫刻展、86年個展(みゆき画廊)、88年現代彫刻美術館野外彫刻シンポジウム「あさま彫刻展」、92年石彫作品「羚羊」文化庁買い上げ、93年文化庁芸術家在外研修員(伊・仏)、96年個展(西村画廊)、彫刻8人展(みゆき画廊)、98年わくわく美術館「ふしぎないきものたち展」刈谷市美術館、2000年タカシマヤ美術賞受賞、04年加賀谷澄江へのオマージュ展(みゆき画廊)、05年個展(長泉院附属現代彫刻美術館)など、多数の個展、グループ展、シンポジウム等で活躍中です。

また、2002年から16年までは金沢美術工芸大学で後進の指導にも尽力されました。


下川昭宣展作品「野武士」
黒みかげ石、H17×W33×D14センチ


下川昭宣展作品「夏引(なつひき)」
黒みかげ石、H25×W35×D20センチ


下川昭宣展作品「オーロックス」
砂岩、H30×W55×D19センチ




うしお画廊での個展は初開催ですが、うしお画廊の前身はみゆき画廊です。上記の略歴をご覧のとおり、みゆき画廊時代から個展・グループ展で作品を発表されています。


下川昭宣展作品「シエナ」
黒みかげ石、H18×W60×D19センチ


下川昭宣展作品「スケルトン」
砂岩、H18×W53×D23センチ


下川昭宣展作品「ピカ」
黒みかげ石、H14×W33×D13センチ




作品は黒みかげ石を使用することが多く、「黒みかげ石の手ごたえが好き。私の問いかけに応えてくれているように感じられる」と下川氏。石と対話しながら彫刻作品を生み出しているのがわかりますね!


下川昭宣展作品「中くらいの蕪(かぶ)」
黒みかげ石、H10×W19×D12センチ


下川昭宣展デッサン作品
左から「カル、おはよう」「シュシュとにらめっこ」「HEDGEHOG」




今回の展覧会は終了しましたが、まだまだ創作意欲にあふれる下川氏。これからのご活躍も一層楽しみです。



下川昭宣展下川昭宣氏



*下川氏が長年、教鞭をとられていた金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻は石文社発行「月刊石材」2025年1月号掲載〈石彫の未来へ〉で紹介しています。あわせてご覧ください。
https://www.ishicoro.net/SHOP/sekizai20250115.html


●うしお画廊
住所:東京都中央区銀座7-11-6 GINZA ISONOビル3F
http://www.ushiogaro.com/