現場レポート

「第88回新制作展」は9月29日まで東京・六本木の国立新美術館にて!

2025.09.20

現場レポート

株式会社石文社


新制作展2025会場風景



「第88回新制作展」が2025年9月17日(水)から9月29日(月)まで東京・六本木の国立新美術館で開催されています。絵画・彫刻・スペースデザインの各部門から作品が出展されています。

新制作協会は1936年創立の美術家団体。彫刻部は、故・佐藤忠良氏、故・舟越保武氏、故・澄川喜一氏など日本を代表する彫刻家が所属し、現在も佐善圭氏、菱田波氏など多数の石の彫刻家が所属。毎回、石の彫刻作品が多数出展され、見どころの多い展覧会です。


新制作展2025右は多くの来場者で賑わったオープニングトーク(9/17)

新制作展2025野外展示場には石の作品がズラリ!



今回、菱田波氏は黒御影石とステンレス(台)による作品「勇往邁進」を発表。ごつごつと粗野で力強い石と、一点の曇りもないほど磨き上げられた石とが、素肌でつながっているような印象的な作品です。


新制作展2025菱田波氏の作品「勇往邁進」
黒御影石、ステンレス


新制作展2025木村州一氏の作品「石鏃・爪痕」
大理石


新制作展2025柴田正徳氏の作品「椅子」
石灰岩、大理石




佐善氏は大理石による作品「こころ咲く時」を発表。植物をモチーフに細部まで繊細なタッチで丹念に造形表現されたその作品は、生命の美しさを讃えているように感じられますね。


新制作展2025佐善圭氏の作品「こころ咲く時」
大理石


新制作展2025作品と佐善氏



なお、佐善氏は現在、石文社「月刊石材」連載中の「石彫の未来へ〜美大・芸大の現場から」を担当されています(最新号はこちら!)。また、菱田氏は同じく「石彫の未来へ 東京造形大学編(同誌2023年9月号掲載)」にご協力いただきました!


新制作展2025岩間弘氏の作品「羽化」
ブロンズ、木

新制作展2025サンゴーキューブ部門の入選作品
35立方センチメートル以内の作品で、佐善氏が彫刻を指導する桜美林大学の学生も多数入選!


新制作展2025左は桜美林大学・相澤周作さんの作品「大衆性」(テラコッタ、黒鉛)
右は桜美林大学・佐々木言都さんの作品「寄せては返す」(テラコッタ粘土)
※桜美林大学は「月刊石材」2025年4月号掲載「石彫の未来へ 桜美林大学編」で紹介




なお彫刻部では、9月21日(日)15時〜16時30分にギャラリートーク「新制作展の彫刻に触れる2025」を予定しています。

長かった夏も、いよいよ芸術の秋へ! ぜひ会場で石の美しさに触れてください。


●第88回新制作展
会期:2025年9月17日(水)~9月29日(月)
休館日:9月24日(水)
時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
*最終日は14時終了(入場は13時30分まで)
*金曜日夜間会館:9月19・26日は20時まで(入場は19時30分まで)
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
https://www.nact.jp/
主催:新制作協会
https://www.shinseisaku.net/

〈巡回展〉
●京都展:11月4日(火)~9日(日)、京都市京セラ美術館
●名古屋展:12月23日(火)~27日(土)、愛知県美術館ギャラリー