現場レポート

Georges Rouault Inspire Kota Kinutani〜時代を超えた2人展が12月26日まで東京・銀座の吉井画廊で開催中です!

2020.12.20

現場レポート

株式会社石文社


絹谷幸太・ルオー展

Georges Rouault Inspire Kota Kinutani~時代を超えた2人展が12月26日(土)まで東京・銀座の吉井画廊で開催されています。彫刻家の絹谷幸太氏とフランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958年)による2人展で、ルオーの名作と、絹谷氏の石の彫刻作品(新作14点)をお楽しみいただけます。

オニキスの作品「神を石に見ようという切なる願望」について、絹谷氏は「今夏、コロナの影響でアトリエにこもっていたとき、数ある石の中でこのオニキスに天窓からの光が差して心を留められました。何かに導かれるようにこの石を作業場に運んで無心になって彫っていると、私はキリスト教信者ではありませんが、なぜかそこに十字架を浮き彫りにしていました」と話してくれました。

絹谷幸太・ルオー展作品「神を石に見ようという切なる願望」
中国産オニキス

この作品「神を石に見ようという切なる願望」が生まれたあと、吉井画廊から展覧会の開催を相談された絹谷氏は、コロナ禍で大きな不安や恐怖を抱える社会にとって一筋の光となるような展覧会にしなければとの思いから、敬虔なカトリック信者であるルオーとの2人展を提案・企画。その他の作品はルオーの作品と呼応するかのように、いろいろな物語をはらんで生み出されています。

石は、小松石(神奈川県)、フランス・ノルウェー・パキスタンの大理石、ブラジルの花崗岩、インド砂岩など多種多様で、石の美しさも見どころのひとつです。ぜひ会場でご覧ください!

絹谷幸太・ルオー展作品「黄金の炎に惹かれて」
ブラジル産花崗岩

絹谷幸太・ルオー展作品「内なる呼びかけ」
小松石(神奈川県)

絹谷幸太・ルオー展作品「子どもたちを我がもとに来させよ」

パキスタン産大理石
ルオー作品「聖顔」

◇吉井画廊
https://www.galerie-yoshii.com/