現場レポート

「松田文平展 -呼吸-」いりや画廊で3月26日まで!

2022.03.17

現場レポート

株式会社石文社


松田文平展-呼吸-会場風景


彫刻家・松田文平さんの個展「松田文平展 -呼吸-」が2022年3月14日(月)から26日(土)まで、東京・入谷のいりや画廊で開催されています。黒みかげの作品5点が展観されています。

作品はいずれも「呼吸」。松田文平さんらしいシャープで緊張感のあるフォルムを残しつつ、生命には欠かせない呼吸のあたたかさを感じさせる作品です。

「彫刻は、主に削いでいく、マイナスの作業。私は本来、無機質なものを具現化しようと試みていますが、今回テーマとした『呼吸』は有機的なものであり、削ぎ落しながらも〈ふくらみ〉や〈へこみ〉を意識し、その連続性により『呼吸』の存在を表現しています」と松田さん。「いつもの(ギリギリの)カタチよりも、見る人を緊張させないというか、少しやわらいで見えるでしょ?(笑)」ともいいます。


松田文平展-呼吸-
松田文平展-呼吸-ふくらみやへこみが連なる作品「呼吸」黒みかげ
石と石とのすき間をのぞいて見たくなる


松田文平さんは1959年、富山県生まれ。武蔵野美術大学で学んだ後、ドイツ・ミュンヘン造形美術大学で彫刻を学び(マイスターシューレ)、石の彫刻家として国内外のシンポジウムに参加する他、個展、グループ展などでも長くご活躍中です。ヨガのインストラクター(本人曰く「インチキラクター(笑)」)でもあり、コロナ禍でマスク着用が日常化したいま、その息苦しさも感じつつ、「呼吸」の存在を再認識したそうです。

「彫刻は、石を彫り、そこに残すカタチが作品となる。でも私は、その残ったカタチからもとの石の存在(ボリュームやエネルギー等)を、その石の記憶として表現したい」

もとの石とは、きっと大地、そして地球そのものの存在を意味しているだろうと感じました。

皆さんもぜひ会場で、松田文平さんの彫刻の息づかいに触れてみてください。気さくなお人柄にも元気をいただけます!


松田文平展-呼吸-松田文平さん



●松田文平展 -呼吸-
会期:2022年3月14日(月)~26日(土) *日曜休廊
時間:11時30分~19時30分 *最終日は16時まで
会場:いりや画廊
住所:東京都台東区北上野2-30-2
https://www.galleryiriya.com/

◇松田文平ホームページ
http://www2.plala.or.jp/Bum-Pei/