現場レポート

「VOICE 坂本太郎展」は3月30日まで銀座のコバヤシ画廊で!

2024.03.27

現場レポート

株式会社石文社


VOICE 坂本太郎展会場風景



彫刻家・坂本太郎氏の個展「VOICE 坂本太郎展」が2024年3月25日から3月30日(土)まで、東京・銀座のコバヤシ画廊で開催されています。鋼鉄のようにも見える迫力ある木彫作品が展示されています。

坂本氏は1970年、埼玉県生まれ。97年愛知県立芸術大学美術科彫刻専攻卒業、99年同大学大学院美術学部美術研究科彫刻専攻修了、2000年愛知県立芸術大学博士課程修了。09年に福井大学教育学部美術教育(彫刻)准教授に着任し、23年から同教授に着任。木を主素材とする彫刻作品を制作。国内はもとより、ドイツ、アメリカ、メキシコ、セルビアなど海外でも個展を開催するなど活躍中で、パブリックコレクションも国内外に多数設置されています。


VOICE 坂本太郎展作品「VOICE -分水嶺−」
楠、ボルト、ナット、黒鉛 2024
H2280×W4100×D2100ミリ

VOICE 坂本太郎展手前:作品「VOICE -伏流水-」
楠、ボルト、ナット、黒鉛 2024
H100×W2300×D800ミリ



コバヤシ画廊での個展は長年継続してきましたが、今回はコロナ禍を経て久しぶりの開催。高さ2メートル、幅4メートルを超える大作「VOICE −分水嶺-」や小品など9点を展示しています。

坂本氏の漆黒の彫刻は、木(楠など)を力強く彫り込み、時に滑らかに仕上げ、黒鉛で着色し、大きめのボルトとナットでつなぎ合わせられています。まるで鋼鉄のような輝きを宿し、力強い存在感が鑑賞者を惹きつけます。


VOICE 坂本太郎展会場風景

VOICE 坂本太郎展
VOICE 坂本太郎展作品「voice」シリーズの小品も


石の彫刻とはひと味もふた味も違うようですが、その迫力、美しさは一見の価値あり。会期終了間近ですが、ぜひ会場でご覧ください。

なお、坂本氏は教授を務める福井大学で、4年ごとに〈石彫実習〉を開講するなど、素材としての石の魅力、石彫の魅力も学生に伝えられています。詳細は「月刊石材」2024年3月号掲載「石彫の未来へ」で紹介していますので、あわせてお読みください。


VOICE 坂本太郎展坂本太郎氏


●VOICE 坂本太郎展
会期:2024年3月25日(月)〜30日(土)
時間:11時30分〜19時 *最終日は17時まで
会場:コバヤシ画廊
住所:東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1
http://www.gallerykobayashi.jp/