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日本の夏を特別な季節にする「お盆」、東京・送り火の日
猛暑、酷暑、と暑さが騒がれる昨今の夏ですが、個人的には夏独特の雰囲気や先祖のことを思う季節として好きです。
山口県出身の筆者にとって、お盆と言えば帰省シーズンなのですが、コロナ禍の2年間の夏は東京で過ごしました。
こちらをお読みの方は、東京のお盆というとどんなイメージをお持ちでしょうか。
私の心に残った夏の思い出として写真をアップしたいと思います。
こちら、盆棚にお供えされたおなじみの茄子とキュウリの馬。代々伝わる盆棚のパーツは子供たちが苦労しながらくみ上げたとのこと。
御霊具膳の用意。箸が独特です。
盆棚にお供えされた御霊具膳。
この日は送り火。ご先祖様をお墓に送る日です。
子供たちが交代で提灯を持ってお墓へ歩きます。「ご先祖様を送る」という意味が伝わっているのか分かりませんが、子供たちは神妙な顔つきで緊張していました。
お墓に到着。送り火で線香に火を灯します。
お線香を捧げる子供たち。
この年の送り火は天候が良かったことと、家族が集まる日が揃ったことでたまたま大人数になったようですが、年によっては、お一人でささっと終わらせることもあるそうです。
実は筆者の東京の知り合いの中でも、こうしたお盆を毎年されているご家庭も珍しくなかったりします。
少しずつカタチを変えながらも、日本の夏を特別なものにする「お盆」。
今の子供たちが、大人になった先も続いていくことを願います。