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全国各地にある石材組合や石に関する施設などを紹介しています。

石に関する施設のご案内~石の百年館(茨城県笠間市)

2020.12.16

 

 石の百年館(茨城県笠間市)をご紹介します。

 この施設はJR水戸線稲田駅に隣接しています(2014年3月にオープン)。もともとは同じ笠間市に本社がある株式会社タカタの「石の百年館(以下、旧石の百年館)」で、同市に稲田石の外壁や所蔵資料など寄贈、再利用して現在に至っています。

 「石の百年館」の内外装に使われているこぶ出しの稲田石は、旧石の百年館の外壁に使用されていたもので、全部で848個、大きい石で1個が約70㎏あります。同館の入口とJR水戸線稲田駅のホーム側で見ることができる斜めの石積みは、旧石の百年館で採用された意匠であり、結城紬に見られる日本伝統の「杉綾文様」がモチーフです。石積みの角の部分の加工も見どころで、加工技術の高さをうかがい知ることができます。

 また館内に展示された多くの資料は、株式会社タカタの友部工場に保存されていた旧石の百年館の資料です。館内の展示を手掛けたのは、東京スカイツリータウンや渋谷ヒカリエなど、話題スポットのディスプレーを数多く手がけている株式会社乃村工藝社(本社=東京都港区)です。また独立行政法人産業技術総合研究所「地質標本館」の名誉館長である青木正博氏らが移設、展示レイアウトの監修しました。

 館内は稲田地区に数多く見られる石積みの光景を連想させる3つの石の箱(部屋)からなり、石の壁自体を展示物としています。3つの石の箱はテーマが異なり、「稲田石ってどんな石?」、「稲田花崗岩とともに生まれたいろいろな石」、「稲田石の『粒』の正体」という稲田石を詳細に知ることができる内容となっています(常設展示)。

 

「稲田石ってどんな石?」をテーマにした一室では、稲田石が生まれる過程や、石材加工の仕上げの違いなどを紹介。また世界の花崗岩との比較を通じて稲田石の特徴をわかりやすく展示しています。



◎「稲田花崗岩とともに生まれたいろいろな石」をテーマにした一室では、稲田石の岩盤の割れで結晶化した水晶など大型でユニークな標本を展示。稲田地区で産出される鉱物の美しさや多様さを感じることができます。


◎「稲田石の『粒』の正体」をテーマにした一室では、稲田石を構成する様々な鉱物について学ぶことができます。

 

◎石の百年館
茨城県笠間市稲田2307番地(JR水戸線稲田駅隣接)
https://www.city.kasama.lg.jp/page/dir006154.html

※参考:『月刊石材』2014年4月号