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島根:「阿吽の狛犬フォトグラフ」 12月11日ー2025年3月10日 来待ストーン
令和6年度冬季企画展「阿吽の狛犬フォトグラフ」
12月11日(水)~2025年3月10日(月)
モニュメント・ミュージアム来待ストーンにて!
令和6年度冬季企画展「阿吽の狛犬フォトグラフ」が12月11日(水)から2025年3月10(月)まで、島根県松江市にあるモニュメント・ミュージアム来待ストーンで開催されます。戦前に発行された絵葉書を中心とした古写真資料などによって、各地に運ばれた出雲狛犬を紹介するとともに、狛犬を制作していた石材店や石工に関する資料なども紹介し、その歴史や分布を辿ることを趣旨としています。
出雲狛犬は、宍道湖の南岸(松江市宍道町来待地区)に分布する「来待石」(凝灰質砂岩)を用いて、江戸時代から制作されてきた石造狛犬で、姿勢は居獅子(座型)と勇獅子(構え型)の2種類。耳は垂耳、尻尾は「立尾」と呼ばれる筆先のような形状が特徴です。主に日本海の沿岸地域を中心に北海道から九州北部まで広範囲にわたって分布しており、関東の江戸狛犬、関西の浪花狛犬とともに日本三大狛犬の一つと称されることもあるそうです。
来待ストーンは、来待石の歴史・文化・地質(ジオ)を紹介する博物館で、来待石の彫刻体験やペンダント作りができる「来待石工房」、来待釉薬を使用した陶芸体験ができる「陶芸館」も併設されています。また敷地内には明治中期から昭和30年代まで操業されていた「三才谷(みさいだに)の大岩」と呼ばれる採石場跡(石切場跡)があり、「マサカリ」と呼ばれる工具を使用して手掘りで採石した痕跡なども見学できます。
橋本万平氏は自著『狛犬をさがして』のなかで、「出雲狛犬は信仰の対象物だけでなく、昔のその土地の産業、民生、文化を知る貴重な資料となる」とも述べています。
本展に足を運べば、江戸狛犬や浪花狛犬とは一味異なる、躍動感あふれる出雲狛犬ならではの魅力を新たに発見することができるでしょう。
●令和6年度冬季企画展「阿吽の狛犬フォトグラフ」
会期:2024年12月11日(水)~2025年3月10日(月)
※火曜休館(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/29~1/2)休館
時間:9:00~17:00 ※最終入館16:30まで
入館料(ミュージアム):一般390円、小中学生190円
会場:モニュメント・ミュージアム来待ストーン
住所:島根県松江市宍道町東来待1574-1
TEL: 0852-66-9050
https://www.kimachistone.com