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鹿児島:令和7年度企画展「山川石クエスト!‐黄色い墓石がつないだ薩摩・奄美・琉球‐」来年3月8日(日)まで 指宿市考古博物館「時遊館COCCOはしむれ」

鹿児島:令和7年度企画展「山川石クエスト!‐黄色い墓石がつないだ薩摩・奄美・琉球‐」
10月18日(土)~来年3月8日(日)、指宿市考古博物館「時遊館COCCOはしむれ」にて開催中
令和7年度企画展「山川石クエスト!‐黄色い墓石がつないだ薩摩・奄美・琉球‐」が来年3月8日(日)まで、鹿児島県指宿市の指宿市考古博物館「時遊館COCCOはしむれ」で開催されています。
山川石は、指宿市山川福元地区で産出される独特の黄色い凝灰岩で、加工が容易で風化にも強いことから古くより石材として使われてきました。特に江戸時代には、薩摩藩島津家歴代藩主の墓石に使用されたことから「殿様の石」と呼ばれ、格式の高い特権的な石材と見做されていました。しかし近年の研究で、実際には奄美や琉球列島まで広く流通し、多様な階層の人々に愛用された「海を渡る石」だったことが明らかになりました。
本展は、その山川石に焦点を当てて、琉球列島の人々とのつながりや海を介した交易活動、多様な海商などを紹介し、郷土に眠る文化財の再発見・再認識を目的として企画されました。展示内容は、歴史学×地質学のクロスメディア展示とし、なぜ山川石が選ばれ、古くより石材に使われてきたのか、その理由となった自然科学的な特徴を踏まえて、地質学者と共同で行なった調査・研究の成果を実物資料や豊富な写真パネルを用いて解説します。具体的には、山川石製の墓石や石造物、各地の墓石写真、地質サンプル、山川石を仮想空間で探索するVR体験などが展示されています。

「地域に広がる石材が、実は薩摩と琉球列島の島々をつなぐ文化交流の主役だったという物語(地域資源の再発見)は、歴史ファンのみならず、地域の方々にとっての誇りを醸成する機会となります」と市の担当者は述べています。
地元の方はもちろん、鹿児島方面の旅行を計画されている方は、こちらにもぜひお立ち寄りください。詳細等は下記までお問い合わせください。
●指宿市考古博物館「時遊館COCCOはしむれ」
所在地:鹿児島県指宿市十二町2290
TEL:0993-23-5100
開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌日)と毎月第4水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:大人400円、高・大学生330円、小中学生260円/企画展のみ=大人260円、子ども(中学生以下)130円/企画展(入場料込み)=大人600円、高・大学生500円、小中学生300円


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