現場レポート
第69回一陽展に岩壁善兵衛氏が石の彫刻作品を出品!
野外展示場
第69回一陽展が10月4日から16日まで、東京・六本木の国立新美術館で開催されました。一陽会会友の彫刻家・岩壁善兵衛氏が石の彫刻作品を出品。岩壁氏が長年探求を続けている、シンプルで美しいフォルムの「92面体」の石が注目を集めました。
一陽会は1955年設立の美術家団体で、絵画・版画・彫刻の各部で構成されています。派手さはないが、着実で一人一人の独自の表現を大切にする団体として認知されています。
岩壁氏の作品「壹(92)=557+43」
本小松石
岩壁氏は30代で彫刻家の故・高嶋文彦氏主催の石彫シンポジウムで石と出会い、その後、60代で飛騨高山の木工職人がつくった千鳥格子(江戸時代)に魅せられ、「石で彫ってみたい」と、石の彫刻を始まられたそう。現在は、かつて「七沢石」を産した神奈川県厚木市七沢にある、高嶋氏がアトリエとしていた工房「七沢彫刻工房」で制作されています。
岩壁氏の作品「壹(92)=151+47」
本小松石
今回は岩壁氏が「とても相性のいい石」という本小松石(神奈川県産)による彫刻作品2点を出品。いずれも、「92面体」同様に同氏のテーマである「水」をとり入れた作品で、仕上げではノミなどの手仕事を重視しています。
なお、岩壁氏のその他の作品は、今年(2023年)春に東京・入谷のいりや画廊で開催された個展の記事(下記URL)をご参照ください。
https://stone-c.net/contents2/7732
◎一陽会
https://ichiyokai.com/
◎七沢彫刻工房
http://www5d.biglobe.ne.jp/~navel/nanasawa/