企画展「ちょっと変わった岩石展」が開催中
12月25日（日）まで、茨城県笠間市の石の百年館で

　企画展「ちょっと変わった岩石展」が12月25日（日）まで、茨城県笠間市の石の百年館で開催されています。模様の入った石、鉱石となる石、変わった形の石、宇宙の石、紫外線で光る石などが展示・紹介されています。

　石の百年館は地元笠間市で採掘されている稲田石を詳細に知ることができる施設で、もともとは同じ笠間市に本社がある株式会社タカタの「石の百年館（以下、旧石の百年館）」です。同社が稲田石の外壁や所蔵資料などを寄贈し、再利用して現在に至っています。

　館内は現在、稲田地区に数多く見られる石積みの光景を連想させる3つの石の箱（部屋）からなり、石の壁自体を展示物としています。3つの石の箱はテーマが異なり、「稲田石ってどんな石？」、「稲田花崗岩とともに生まれたいろいろな石」、「稲田石の『粒』の正体」という稲田石を詳細に知ることができる内容となっています（常設展示）。

　同館の内外装に使われているこぶ出しの稲田石は、旧石の百年館の外壁に使用されていたもので、全部で848個、大きい石で1個が約70㎏あります。その入口と隣接するJR水戸線稲田駅のホーム側で見ることができる斜めの石積みは、旧石の百年館で採用された意匠であり、結城紬に見られる日本伝統の「杉綾文様」がモチーフです。石積みの角の部分の加工も見どころで、加工技術の高さをうかがい知ることができます。

　笠間市へ行った際は、ぜひお立ち寄りください。

石の百年館

●企画展「ちょっと変わった岩石展」」
会期：2022年9月13日（火）～12月25日（日）
開館時間：9時から17時まで（10月以降は16時閉館）
※月曜日休館（祝日の場合は翌平日）
観覧料：無料
会場：石の百年館
所在地：笠間市稲田2307 ※JR水戸線稲田駅隣接
TEL：0296-74-5114
https://www.city.kasama.lg.jp/page/page013714.html

石に関する施設のご案内～石の百年館（茨城県笠間市）