会場風景

彫刻家・田中毅氏の個展「田中毅石彫展」が2024年9月5日（木）から22日（日）まで東京・中野の土日画廊で開催中です。主に黒みかげ石など、石を丁寧に彫り込んだ作品25点が展示されています。

左から作品「しぶきうみうし」「合体」「つけまつげの子」

左から作品「ぷくもん」「石衣」「散策」「行」「空人」

左から作品「スーパーワン」「もこもこり」「いがぐるりん」「ライオン丸」「チェックワン」

左から作品「チェックワン」「ライオン丸」「ひまりんこ」「石松」「火炎」

土日画廊での個展は原則1年おきに開かれていて、今回で12回目というからすごいですね！　田中毅さんらしい、むしのような、動物のような、妖精のような、かわいらしくて憎めない、不思議な存在感の作品が勢揃い。まさに〈田中ワールド〉を存分に体感できます。

田中毅さんは1951年宮崎県生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。70歳を過ぎたいまも精力的に創作されていて、今回も新作ばかりで驚かされます。「月刊石材」2016年8月号インタビューでは、「癒しの空間として、作品は道祖神みたいにどんどん置きたい」「威厳のある彫刻より、みんなの心が晴れる彫刻をつくりたい」と話し、毎年のように個展が開かれ、各地のグループ展にも参加されています。

左：作品「カラスぼん」
中：作品「とんで、跳んで、飛んで、翔んで」
右：作品「エリマキめがね虫」と「パコギリスが行く」

左：作品「つけまつげの子」
中：作品「何運ぶ」
右：作品「ぷくもん」

左：作品「華車カエル」
中：作品「パートナー」
右：きっと土日画廊の猫ちゃん??

訪問時にはちょうど、田中毅さんと藝大入学前からのお付き合いという石の彫刻家・崎間桜雄氏が来訪され、お二人の懐かしいお話なども拝聴。ともに彫刻展「空」に参加されていて、その会話からもとてもすてきな間柄なのが感じられました。

田中毅氏（右）と崎間桜雄氏

「まだまだつくり続けてください」というと、「うん、もちろん。これしかないからなぁ」と笑顔の田中さん。ますますのご活躍が楽しみです！

なお、土日画廊の開廊は木・金・土・日曜日。お出かけの際には下記の画廊ホームページもご確認ください！


●田中毅石彫展
会期：2024年9月5日（木）～22日（日）
開廊日：木・金・土・日曜日（月・火・水は休み）
時間：12時～19時
会場：土日画廊
住所：東京都中野区上高田3-15-2
https://donichigaroh.com/

・田中毅公式サイト
https://www.tsuyomushiyowamushi.com/

・田中毅氏が参加する「泉崎村カントリーヴィレッジ国際彫刻展」
https://stone-c.net/seminar/10868

・田中毅氏インタビュー（当サイト内、「月刊石材」2016年8月号より）
https://stone-c.net/report/4985