特別企画

お墓や石について、さまざまな声をお届けします。

マエストロが奏でる心の音色―彫刻家 安田侃

2024.06.28


『月刊石材』創刊500号記念特別インタビュー/『月刊石材』2022年5月号 掲載

マエストロが奏でる心の音色
彫刻家 安田侃

 

彫刻家 安田侃《天□》 白大理石
安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
□は氵+禾


彫刻家 安田侃
《翔生》 白大理石
「人生を愛することは、平和を作ること」展
アッシジ(イタリア)
2005年




世界で活躍する彫刻家・安田侃氏は1970年、25歳のときに初めて訪れたイタリアの街(ローマ)で、大理石の美しさ、石の存在感に心を奪われたそうです。以来、50年以上、大理石をメインに彫刻を生み続ける安田侃氏。その作品は世界中で愛され、人々が集い行き交う駅で、ふれあう広場で、大都会のオフィスビルで、また雄大な自然のなかで、時を超えて、人々の心にやすらぎを与え続けています。

「ぼくは代弁者なのであろう」
「50年、石と向き合ってきて、だんだんとわかってきた。天から降りてくる声を聞こうと、ずっと耳を傾けている」
安田侃氏はそういいます。

次ページ以降、その作品づくり、石との向き合い方などについて安田侃氏が語った、貴重なお話を紹介しましょう。


彫刻家 安田侃ピエトラサンタの石切場
photography by Nicola Gnesi