日本産の主な石を紹介します(現在、採掘されていない石も含みます)。
北海道・東北
関東
甲信越・北陸
東海
近畿
中国
四国
九州・沖縄
塩山みかげ(えんざんみかげ)―花崗岩
甲州市塩山で採石されていました。墓石の外柵材として、山梨近県では大量に使用されていました。
山崎石(やまざきいし)―安山岩
甲府市の北西の山で採石される安山岩。関東地区では根強い人気のある墓石用材ですが、採石地区が市街地に近く、環境問題などによる影響もあり、現在は採石されていません。
御嶽黒光真石(おんたけこっこうまいし)―安山岩
木曽郡木曽町三岳で採石されている安山岩。黒色安山岩で、モニュメントや石碑、記念碑等に多く使用されています。
佐久石(さくいし)―安山岩
佐久市内山で採石されている安山岩。グレーの色目で墓石、外柵材、石垣用としても使用されています。
佐久石採掘場(2016年撮影)
柴石(しばいし)―安山岩系溶結凝灰岩
長野市松代町で採石されている安山岩系溶結凝灰岩。安山岩と言っても良い石で、グレーの色目に青やピンクが流れる縞模様が特徴で、吸水性が高く、苔がつきやすいのが良いとして、松代城の石垣や庭石、墓石、外柵としても使用されています。
天竜青みかげ(てんりゅうあおみかげ)―花崗岩
下伊那郡泰阜村で採石されている花崗岩。青みがかった石で、斑が浮くと香川県の庵治石と似ています。ほとんど墓石用に使われています。
釜澤石(かまざわいし)―安山岩
長岡市釜澤町で昭和の終わりまで採石されていました。お墓や弥彦神社の参道などに使用されていました。
草水石(くそうずいし)―花崗岩
阿賀野市草水地区で2012年頃まで採石されていました。お墓や鳥居等に使用されていました。
草水石採掘場(2002年撮影)
佐渡石=椿尾石と小泊石(さどいし=つばきおいし、こどまりいし)―花崗岩と安山岩
佐渡市真野地区椿尾と羽茂地区小泊で採石されていました。真野御陵に多く使用され、佐渡金山の鉱石を砕く石臼、お墓や仏像に使用されていました。
千草石(ちぐさいし)―安山岩
妙高市新井地区で採石されている安山岩。もえぎ色が特徴で肌目が美しい。墓石、鳥居などにも使用されています。
中山石(なかやまいし)―安山岩
上越市柿崎区で採石されていました。今は閉山。間知石、塀、蔵に使用されていました。
梨の木御影(なしのきみかげ)―花崗岩
村上市坂町梨の木地区で昭和中期まで採石れさていました。お墓や門柱等に使用されていました。
古寺石(ふるでらいし)―安山岩
新発田市五十公野で採石されていました。新発田城の石垣に使用され、お墓にも使用されていました。
見玉石(みたまいし)―安山岩
中魚沼郡津南町で採石されている安山岩。お墓や記念碑、土留石(野面石積み)として使用されています。
安田石(やすだいし)―花崗岩
阿賀野市堀越地区で採石されている花崗岩。お墓や間知石、野面石積み用玉石等に使用されています。
米山石(よねやまいし)―安山岩
柏崎市米山地区で採石されていました。主にお墓や間知石に使用されていました。
滝ヶ原石(たきがはらいし)―凝灰岩
小松市滝ヶ原町で採石されている凝灰岩。目が細かく耐久力があるのが特徴です。
戸室石(とむろいし)―安山岩
金沢市で採石されている安山岩。金沢城の石垣でたくさん使われています。
日華石(にっかせき)―凝灰岩
小松市観音下町で採石されている凝灰岩。「観音下石(かながそいし)」とも呼ばれています。
笏谷石(しゃくだにいし)―凝灰岩
福井市の足羽山で採石されていました。福井城に使用されている石で、きめ細かく美しいので、お墓や灯籠等、北陸地方では各方面に使用されていました。
石の資料室