日本の石
日本産の主な石を紹介します(現在、採掘されていない石も含みます)。
宮城県
-
まさむねの御影(まさむねのみかげ)―花崗岩
伊具郡丸森町で採石されている花崗岩で、近くの磐梯みかげと似ています。
-
磐梯みかげ(ばんだいみかげ)―花崗岩
吾妻みかげの採石場から数百メートル離れている川島地区で採石されている花崗岩。青みの濃い繊細で美しい石質が特徴です。
-
伊達冠石(だてかんむりいし)―安山岩
伊具郡丸森町と白石市にまたがる大張地区で採石されている安山岩。表層面(皮面)は、焼き肌を感じさせる黄土色で、内部は灰黒色の色調を持つことが特徴です。自然石の形でお墓やモニュメントとして使われ、修景材、石彫刻などにも使われています。この石は昭和の時代は通称「大蔵石」または「泥がぶり石」と呼ばれていました。
伊達冠石採掘場(写真提供:大蔵山スタジオ株式会社)
◎大蔵山スタジオ株式会社
https://okurayamastudio.com/ -
伊達青糠目石(だてあおぬかめいし)―花崗岩
伊具郡丸森町で採石されている花崗岩。青味がかった上品な色で「斑」の出る石もあります。近くの磐梯みかげと似ています。
-
玄昌石(げんしょうせき)―粘板岩
石巻市雄勝町で採石されている粘板岩。薄く割れるのを特徴とし、5㎜とか1㎝の厚みで方形タイルとして建築用材として広く使用されています。
-
大内黒石(おおうちくろいし)―花崗閃緑岩
伊具郡丸森町大内で昭和50年頃まで採石されていた石です。色はグレーの少し濃い色で、色目も細く、高級墓石材として四国の庵治石と同じくらいの原石価格で販売されていました。
-
井内石(いないいし)―粘板岩
石巻市井内で採石されている粘板岩で、稲井石とほとんど同じです。最近では東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事(2012年完了)で使用されたので有名になりました。
-
稲井石(いないいし)―粘板岩
石巻市稲井で採石されている粘板岩。記念碑用材として各地で使用されていた黒石です。墓石に使用されたり、薄く割れるので建築用にも屋根を葺く等、幅広く使用されていた石です。
-
吾妻みかげ(あづまみかげ)―花崗岩
伊具郡丸森町の川島地区で採石されている花崗岩。墓石材として、中目、細目、中細目があり、高級墓石材として評価されています。墓石以外に土木用材等として使われています。