全優石が第1回「今風お墓参り川柳」傑作選を発表！
阪神、大谷、ビッグモータまで世相を反映した作品が大集合

　全国約200社の石材店で組織する一般社団法人全国優良石材店の会（全優石、吉田岳会長）が企画・募集した、第1回「今風お墓参り川柳」の入賞作が発表されました。

　募集期間は今年9月から2ヵ月間で、お墓参りをテーマにした今風の川柳を募集したところ、全国から1万500句を超える応募があり、そのなかから次の10名の作品が選ばれました。それぞれ紹介しましょう。

　まずスポーツ界から。今年は阪神タイガースが18年ぶり6回目のセ・リーグ優勝（後に38年ぶりに日本シリーズを制覇）を果たし、岡田彰布監督の「アレ（優勝のこと）」は流行語にもなりました。その話題を取り上げた作品です。

・「ご先祖に　静かに報告　アレのこと」　巡回くん／男性／大阪市

　アメリカ・大リーグでは、投打の二刀流で活躍するエンゼルス・大谷翔平選手がホームラン王（ア・リーグで44本）を獲得し、年間MVPにも輝きました。それを題材にした作品です。

・「墓前には　酒と饅頭　二刀流」　せみしぐれ／男性／兵庫県神戸市

　次は、ビッグモーター事件を機に発覚した、店舗前の街路樹が枯れたり伐採されたりした問題を取り上げた作品です。

・「街路より　ウチの墓来て　除草して」　トミー／男性／岡山市

　2030年を達成期限とするSDGs（持続可能な開発目標）にちなんだ作品もありました。

・「孫と一緒　持続可能な　墓参り」　イルカの夢／男性／長野市

　最近人気の樹木葬を採り上げた作品がこちら。

・「樹木葬　嫌う故人は　花粉症」　となみ／男性／埼玉県川越市

　墓じまいを採り上げた作品もありました。

・「墓じまい　せずによかった　婿が来た」　MAKOTO／男性／千葉県浦安市

・「守るよと　子に止められた　墓じまい」　青井まどか／女性／神奈川県川崎市

　地方に残したお墓参りは大変な反面、生まれ育った故郷との絆を断ち切ることはできないという一種の決意表明とも読み取れる作品がこちら。

・「この墓を　残し故郷を　無くさない」　老人生（ろうにんせい）／男性／神奈川県川崎市

　数世代が仲睦まじくお墓参りする姿が浮かび上がってくる作品もありました。

・「金と茶と　白髪と揃い　墓参り」　ばばっ人／女性／さいたま市

　最後は、もはや夫婦漫才ともいえる作品です。

・「ワシ入る　お先にどうぞ　風呂と墓」　唐変僕／男性／東京都練馬区

　これら川柳を読んで、お墓との距離感が縮まったような気がしますが、皆さんはいかがでしたでしょうか。主催した全優石は「これからも心のこもった素敵なお墓参りをお続けいただければ幸いです」と話しています。

◎一般社団法人全国優良石材店の会
TEL：03-5423-4014　FAX：03-5423-4050
https://www.zenyuseki.or.jp/